昨日は、役員となっている社会福祉法人の理事会に出席しました。
コロナ禍により上半期の経営状況は苦しい状況が続いています。就労支援事業は、障害者に働く場を提供し、工賃を支給することにより支えています。事業は主に自営と受託があります。自営は施設ごとに中身が異なりますが、生花や野菜を育て販売、名刺、封筒、リーフレットなど軽印刷や食品を販売するなど地域のイベントにも積極的に参加し、収入の増を図っています。
一方、受託事業は企業さんから製造部門の一部を請負、部品の製造を行っています。
春以降、コロナ拡大の影響を受けて、行事やイベントは取り止めが続き、施設も例年見込んでいた売上を確保することができなくなっています。
そんな厳しい状況ですが、理事会の報告を聞いて一筋の光明を見つけることができました。逆境にあることは事実ですが、事業の個々の取り組みについて創意ある工夫をしながら、少しでも売上につなげるような動きがあるのです。
・経験を活かしながら行政、民間事業者に逆提案をする
・これまでの取引先、近隣農家との結びつきを生かし新たな受注
・テイクアウト(弁当のメニューを見直し。飽きない工夫)に対応
施設の職員をはじめ、中心となる障害者等利用者さんの努力で、売上が微増であっても経営状況が上向くような希望が見い出せます。このことが結果的には利用者さんが受け取る工賃に反映してくるものです。下期は冬に向かい、インフルエンザの流行や新型コロナウイルスの拡大も懸念されますが、就労支援施設がこれに負けないよう支援していきたいものです。