ヒストリエ、家系図物語、この本を著した渡辺宗貴さんは北海道で家系図作成代行センター株式会社の代表を務める現役の行政書士です。お盆を利用して読了しました。家系図はこれほどにも奥深く、ロマンに満ちたものと初めて感じました。
以前土地の登記の関係で収集した我が家の改製原戸籍の写しがありましたので、さっそく家系図作成を試みました。2時間ほどで戸籍簿から4代まで遡ることができたのですが、戸籍の記載が小さく読み取りが不十分な箇所があったので、現時点7割ほどの出来です。
ロマンと述べたのは、歴史と密接に関わっているからです。4代目の祖先は安政元年に生を受けていました。ちなみに安政元年というと、1854年から55年で、今から170年ほど前となります。その年はペリーが江戸湾に再来、日米和親条約締結、安政東海地震の発生などがありました。非常に驚きを感じます。
しかしながら、家系図の歴史をたどることはなかなか容易ではないようです。戸籍簿は保管期限が150年のため急がないと廃棄の運命となります。それでも、菩提寺に残る過去帳や郷土史料、苗字の資料など各資料を収集して調べ上げることが可能とのことです。
冒頭書籍は、具体的な資料の取り寄せ方法を紹介し、戸籍から5代前まで調査し、さらにお寺の記録で江戸時代まで、苗字搭載の辞典を調べ平安時代までと、家系図作成の手引として詳細に記載されています。我が家の歴史をこの書籍をバイブルとしてもう少し遡ってチャレンジしたいと思います。