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テレワークと脱ハンコ


新型コロナウィルスは終息の気配がなかなか見えて来ません。企業では在宅勤務(テレワーク)が導入されています。しかし、独自の商習慣として出社して書類に押印する作業があり、やむを得ず出社せざるを得ない問題があるようです。

 

「ハンコ必要」やむなく出社?、という4月24日付け朝日新聞の記事に注目しました。要点は、

・政府はオンラインで電子システムをつくる方針、コロナ禍をきっかけに脱ハンコが進みそう

・出社が必要な理由として契約書の押印が22.2%というアンケートも

・一方、ハンコ議運の会合では、「このままではハンコ離れが起きる、死活問題」と訴え

 

書類といっても様々あり、契約書や補助金申請書、交付決定通知書など官公庁では重要な文書ほど押印が欠かせないところです。民間企業でも同様のことが言えるのではないでしょうか。海外では署名を持って完結し、改めてハンコ(そもそも存在するか不明)を押印する場面は見かけません。

 

独自の文化として印鑑は用いられてきており、今回の新型コロナウィルスをもっても廃止されることはないでしょう。限定的な利用に進むものと予測されます。この場合、オンライン手続が進み、わざわざ出社して押印の作業が省かれると考えられます。コロナ禍により働き改革が進行し、政府が進める電子政府がそう遠くない時期にやってくると思います。

 

脱ハンコの鍵はやはり国、市町村がどの程度改善に向けた見直しをするかどうかです。その結果として民間にも普及することになるような気がします。

 

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