新型コロナウィルスが蔓延し感染者が世界的規模で増大の一途です。岩手県は感染の空白県となっておりますが、先ごろ8日間本県に滞在し、北海道で感染した事例が判明しています。
岩手日報3月28日付「情報公開どう判断 リスクか人権か」という記事に注目しました。
内容を要約すると、
・滞在地などの公表を見合わせた県の姿勢に「県民の不安を広げている」などの意見
・県は、立ち寄り先や移動手段について「プライバシーに関わる」説明しない
・識者は「科学的に拡大防止につながる情報は発表すべき。」
ライブハウスや病院で感染した場合はその名称を公表していますが、一般的に行動履歴については非公表の扱いとなっているようです。感染者も積極的に公表しないでほしい希望も出され尊重している様子が伺われます。
氏名はもちろん非公表の扱いで理解できますが、何時、どこに、立ち寄ったかなどの情報は明らかにして、不安の解消に応えることが必要ではないでしょうか。また県は濃厚接触者4名と思われる方を特定し、検査の結果、陰性であることを発表しています。8日間も滞在すると、他に接触された方はおられなかったか疑問に感じます。
新型コロナがこれだけ猛威をふるっている現状を考えると、積極的な公表により不安を除去し、対策にも資するよう基準なりをまとめてもよろしいのではと考えます。