久しぶりの盛岡は日陰に雪が残っていましたが、師走を迎え街は賑わいを見せていました。映画「カツベン!」を見ようと映画館に入ると既に上映が始まっていました。
カツベンは活動弁士を意味するのですが、今から100年前、無声映画に弁士や楽団が独特の語りと演奏で、活動写真をより楽しめるよう工夫されたものでした。
映画はさすが周防監督ですね。バラエティ、コメディあり、ほろ苦さ、涙腺もゆるみ、とても楽しめる内容です。映画そのものよりも、当時は活動弁士の語りに魅了され人気を博したようです。主演の成田さんはカツベンの魅力を十分に発揮され、声量の良さが届きました。エンディングは奥田民生が唄う「カツベン節」がチンドン屋の音色を思わせる音で、映画を盛り上げたと思います。おすすめの映画の一つです。