高齢者の免許返納最多という11月22日付岩手日報の記事に注目しました。内容を要約しますと、
・今年県内で運転免許証を返納した高齢者が10月末時点で4,139件となり過去最多だった昨年の3,752件を上回る
・返納理由は従来「家族等の勧め」が多かったが、今年は「身体機能の低下」が約半数を占め自分自身で返納を決断する流れが強まっている
・盛岡西署では出前相談会を展開。事故の発生状況や返納手続きの説明、簡易的な認知機能テストなども行っている
今年に入って高齢者の事故が急速にクローズアップされた感があります。4月東京池袋では、88歳の旧通産省幹部の方がブレーキとアクセルを間違え母子2人が亡くなるという痛ましい事故がありました。
記事ではこれらニュースに接していることの影響もあってか自らが運転免許を返納される方が多くなったと報じています。地方では買い物や病院、用事等を済ませるためにはどうしてもクルマが欠かせないところがあります。多様な交通機関が発達していればあまり不自由を感じないかも知れませんが、身近な交通手段としては手を離せない感があります。ただし、年齢を重ねてどのへんで見極め自分なりに返納時期を判断するかが重要となってきます。
幸い市内の循環バスも走行していますし、タクシーの利用もできますので、日常生活を送るためにはそれほど不便を感じないところです。むしろ長年連れ添った?クルマを手放す心理的な面での寂しさを味わうことが壁となるのかも知れません。
記事で紹介されている74歳の女性は「葛藤もあったが、何かあってからでは遅いと思い切って決めた。」と話しています。その時がいずれやってくるので、今は運転の際は急がず周りを見渡し、交通安全に十分注意することを心がけたいものと思います。