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民事信託研修


第3回となる業務研修会が開催されました。今回は民事信託の実践、使える契約書とは、と題する研修でした。行政書士にとって新しい業務として期待されていますので、参加者も多く感じられました。講師の柴崎司法書士さんは、民事信託士という資格を取られていて本県では1名しかおられないそうです。

 

研修は、民事信託の概要、民事信託契約書の作成ポイント、実務上の注意点と3部に分かれ丁寧な講義でした。信託については家族信託のブログでも少し紹介しましたが、行政書士は業務に関わるのは一体どんな点なのか興味がありました。信託は言葉のとおり”信を託す”ということですので、信頼関係が非常に大切となります。金銭や不動産などの財産管理を行う契約ですので、信託契約書の作成がまずポイントとなります。先生は信託を引き受けるに当たりヒアリングをし、信託に適しているのか、依頼者が理解されているかなどをよくお聞きし、その上で契約書づくりを行うことを話されました。矛盾がなく、素人でも理解できるような分かりやすい表現をすることだと思います。作成した後は、税や登記、金融機関の専門家のチェックも必要となります。レベルが高いですが、業務としては契約書の作成となります。

 

事前に配付された契約書を各自がチェックしてくるようにという宿題でしたが、残念ながら誤りを見つけることができませんでした。正解は10個ほど誤りがありそれぞれの条文について解説をされました。より民事信託について理解を深めることができたように感じます。先生の講義の目的としては信託に対する正しい知識を持って、広げてほしいということでした。今日の研修は意義深いものであったと思います。