岩手日報10月13日付け「県内の特養要早期入所者、在宅待機4.0%増890人」という記事に注目しました。内容を要約すると、
・高齢化による需要増で施設整備が追いつかない状況
・県市町村は施設整備と在宅支援充実で待機解消を目指しており、介護人材不足も課題
・圏域別では岩手中部が最多、盛岡、両磐など
団塊世代が75歳以上となる2025年度はあと6年後ですが、その時点の介護人材の需要を25,060人と見込むものの3,275人が不足すると県は推計しています。介護人材の確保には特効薬がないと現実は厳しいと認識しているようですが、県は外国人材を含む多様な人材の参入促進など支援策を展開しております。看護、介護など特定技能外国人材の確保は始まったばかりで、賃金などの水準が高い首都圏には目を向くかも知れませんが、果たして地方に定着するのか難しいところです。暮らしやすさ、労働環境の良さなどをアピールしながらPRして人材の確保を図ってほしいものです。
いわゆる早期の入所者が必要な方が花巻市、北上市などの岩手中部が209人もおられることは早めの対策が必要のようです。特に、施設は整備したが働く介護者がなかなか満たされず、サービスを縮小してスタートする例も新聞で報じられていることろです。県としては多様な人材確保のほか、労働環境改善、専門性向上の3本柱で支援策を展開するとしていますので、効果が発揮されるよう期待するものです。