朝日新聞8月6日付フォーラム相続の特集は2回目、遺言の活用でした。
要約すると、次のとおりです。
・自筆の遺言使いやすく。遺言書は法務局に預けられるようになった。
・自筆証書遺言の手書きの分量が減り、財産目録はパソコンでも作成可
・公正証書10年1.5倍
特集号では弁護士の方が遺言を書いたほうがいい人等についてコメントし、またアンケートに寄せられた声の一部を紹介しています。
他に民間の信託銀行が相続を検討または経験した全国の男女計900人を対象にしたアンケートの結果も掲載しています。掲載されているアンケートは3問です。
アンケート1問は、子どもに自分の相続財産をどのくらい明らかにしていますか?回答は全く明らかにしていない、が52.5%、全ての財産を明らかにしている、が13.6%でした。
2問目は、あなたは、相続について子どもと話をすることがありますか?回答は、ないが60.7%でした。
3問目は、相続を受ける前(被相続人の生前)に相続について話をしましたか?しなかったの回答が60.2%でした。
この特集号で面白いのは、横溝正史作「犬神家の一族」の小説を例にミステリー好きの司法書士さんが遺言について触れていることです。遺言は相続人に説明する付言事項を記することが丁寧なやり方であることは承知のとおりです。ここまで小説に求めることは却ってストーリーが面白くないようなことが話されています。機会があれば「犬神家」の小説を遺言という観点から読み返すのも面白いかも知れません。