日本行政という月刊誌があります。これは日本行政書士連合会(「日行連」)が発行しているものです。
6月号に興味を引く論文がありました。題名を記すると次のとおりです。
「遺産分割協議書の作成及びその内容に基づく預貯金の払出し手続について」と題するもので、6ページ割いております。
趣旨は、預貯金の払出し請求について某農業協同組合が請求を拒んだ件について、法的な見解をお示ししたものです。この業務は行政書士特有のものと思っていたので、意外でした。結論は事件性、争いがないものについては問題なく行政書士として手続できるとするものです。
また過去に3つの裁判例があり、相続協議の過程で法的紛議が生じることが不可避である案件は法律事件で、行政書士の業務から外れるのです。
相当ボリュームのある内容なので詳細は省きますが、よく内容を噛み締めたいと思います。